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だらだら思いつくままに香港フィルのコンサートの感想を書いています
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1996年より香港在住です
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モーツァルト; 交響曲29番 ヴァイオリン協奏曲3番
トネッティ; 異常なパガニーニのカプリース24番
ショスタコヴィッチ; 室内交響曲
指揮&ヴァイオリン; リチャード・トネッティ



オーストラリア室内楽団のリーダーを長く務めるトネッティが今夜の指揮者、
そしてヴァイオリンソロ。室内楽団出身というわけか、それとも演奏される曲の
せいなのか、香港フィルのメンバーは少な目。しかもチェロやコントラバス以外は
すべて立ったままの演奏。メンバーを刈り取った関係で演奏は実にすっきりと
していてなんとも気持ちいい、ってのが第一印象。今まで香港フィルでは
こういうスタイルの演奏ってしたことがないですね、とても新鮮。
考えてみると良いオケというのは総じて自発的に室内オケなんかを創設している。
ベルリンフィルなどは一体いくつのメンバー結成のグループがあるの?という位多い。
いろんな音楽スタイルに挑戦することで、オケのレベルが向上するのは自明の理。

今夜の演奏で一番傑作だったのはトネッティ自作の「異常なパガニーニの
カプリース24番(Deviance on Paganini's Caprice No.24)。
元になっているパガニーニのカップリースは、このサイトをご覧になっている方なら
良くご存知の曲。トネッティは原曲、そしてパガニーニにまつわる話を
ぎゅーっと小品にまとめあげてある。トネッティ、実際は易々とこのカップリースを
演奏できるのですが、作品の冒頭では聞くに堪えないような演奏の失敗を
(敢えて)何度も繰り返し、そして最後は完璧なカップリースニ仕上げる。
つまりとんでもない超絶技巧を要するこの曲を悪魔(パガニーニ)が作ったおかげで、
世のヴァイオリニストがどんだけ迷惑しているか、演奏に失敗でもしたら
ヴァイオリニストの命はそれまで。
これじゃまさに悪魔の思い通りになっちゃうじゃないか!なんてことを言っているような
作品でした。ライブならではの作品ですが、また聴きたいなぁ。

=mixiに香港フィルのコミュを立ち上げています。是非ご参加ください!=

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