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だらだら思いつくままに香港フィルのコンサートの感想を書いています
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ドヴォルザーク; 「チェコ組曲」より”ポルカ”
ラフマニノフ; ピアノ協奏曲第2番
ドヴォルザーク; 交響曲第7番
指揮; 篠崎靖男
ピアノ; ジョン・チェン

前回ヴィエラ先生(マカール)がドクターストップでHKPOを振れなくなったことを
書きましたけど、代役で振られた篠崎靖男さん、ずばり期待以上というより、
まさに代打逆転満塁ホームランの演奏でした。
最初の曲のポルカ、これは”のだめカンタービレ”を見た方なら誰でも知っている
いわばヴィエラ先生のライトモチーフ(?)。出だしの旋律ではちょっと
危なっかしいとこがあったけど、あとはちゃんと体制を整え直してホッ。
ラフマニノフを弾いたジョン・チェンは今年22歳のシドニーピアノコンクールに
入賞したマレーシア生まれでオーストラリア育ちの新鋭ピアニスト。
若気の至り、って演奏は微塵もなく、とても丁寧な音楽作りで好感がもてた。
丁寧だから小振りな演奏では決して無く、よくコントロールされたダイナミックさは
さすが素晴らしいピアニストを輩出しているシドニーピアノコンクールの
入賞者だけあります。しかし・・・これはピアノの調律師の責任だと思われるが、
高音の音の響きがどうもおかしい。スタインウエイとはとても思えないような
音色には少々消化不良気味。さて通称ドヴォ7、これはとにかく素晴らしかった。
ドヴォルザークの後期のシンフォニーの中でも8番や9番とは違い、何かメラメラと
燃えるような情熱をぼくはいつも感じますが、篠崎さんの演奏はそのメラメラが
実にダイナミックな炎となっていた。とりわけ1楽章や終楽章、ドヴォルザークの
作品がこれほどダイナミックで壮大なものだったのか!と再認識をさせて
くれるものだった。力強さといっても、ねじ伏せてごり押しをするような
粗野な部分は全くなく、音色や旋律、バランスを非常によく作り込んで
出来上がった建造物のような音楽。ピンチヒッターで登場して、
よくここまで作り込んだ演奏が出来るものかと、篠崎さんの卓越した
トレーニング力には驚かせられました。
ちなみにもしヴィエラ先生が振っていたら、旋律のローカル色の強さは
感じられるものの、作品を客観的に捉えた上での再認識ということは
出来なかったのかもしれない、と聞き終わって強く感じた。

ところで篠崎さんの演奏はBBC MUSIC Magazineの先月号(9月号)のCD付録で
マーラーのリュッケルトリーダーが聴けますが、現在は今月号(10月号)が
出てしまっているので、少々入手困難かも。
今回の演奏会、本当に代打逆転満塁ホームランの演奏でした。
またHKPOを振ってもらいたい指揮者と同時に、これから超大注目すべき
指揮者だと思います。

= mixiに香港フィルのコミュを立ち上げています。是非ご参加ください!=

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