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だらだら思いつくままに香港フィルのコンサートの感想を書いています
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ベートーヴェン; フィデリオ序曲
モーツァルト; ピアノ協奏曲21番
フンメル; ピアノ協奏曲2番
ベートーヴェン; エグモント序曲3番
指揮; サミュエル・ウォン
ヴァイオリン; スティーヴン・ハウ

香港フィルの2000-2003年音楽監督、2003-2005年主席指揮者をつとめたサミュエル・ウォンにとってこの演奏会が今夜が最後の演奏会。この世界ってタイトルが無くなると、かつて自分がシェフだったオケはまず振らないですよね。これって不文律でもあるのでしょうか?ぼくとしては香港に来て最初に香港フィルの演奏会を聴いたのが、このサミュエル・ウォン指揮の1997年ニューイヤーコンサート、その後ひょんな事から意気投合して彼が香港フィルを振りに来るたびにリハ聴きに行ったり、食事をしたり、また香港在住日本人向けの週刊香港に彼と一緒に連載を書いていたこともあったりと、とても彼とは親しかったので、今回の演奏会はちょっと個人的に感慨深いものでした。彼の前任者アサートンから香港フィルを引き継いだ後、プログラムも演奏能力も飛躍的にレベルアップしたのですが、その背景では世界的な有力経済紙FINANCIAL TIMESが「暗黒時代」とコメントほど、香港フィルのメンバーにとっては、サミュエルが音楽監督最初のシーズン直後は戦々恐々な事がありました。実はメンバー全員に課題曲を与え、サミュエルが要求する演奏技術に満たないメンバーは解雇する、といった荒治療に出たのです。結果的には(多分)14名の演奏家が解雇されました。このことは香港の新聞でも大きく取り上げられたのですが、当人のサミュエルは全く臆せず「素晴らしい音楽をみなさんに提供するのは音楽監督として当然の責務。メンバーの音楽に対する責任は音楽監督の責任」とコメントしていました。おかげで飛躍的に演奏能力は高まりました。しかしぬるま湯につかっていたメンバーとしてはたまらなかったことでしょうね。(でもこの事{課題曲を与えて、楽員のレイオフを行うこと}は2000年のシーズンが終わった直後だけ行われ、2001年のシーズン以降は無くなりました。)

さてさてサミュエルの話が長くなりましたが、さてさて演奏会について。ピアニストのスティーヴン・ハウは昨年ダラスsoと録音したラフマニノフのピアノ協奏曲全集で大きな評価を得たとのことは雑誌などで知っていましたが、音を聞くのは今回が初めて。いやぁ、上品ないい音ですね。とりわけ弱音が魅力的。モーツァルトの21番ではオケの音を控え目にして、ピアノの音色を見事に引き立ててくれた。まるでささやいているようなハウのピアノ、味わいがありました。香港フィルに来る前にマレーシア・フィルでブラームスのピアノ第2協奏曲演奏したそうですが、これからも聴きてみたいピアニストですね。おっとフンメルの事を書き忘れていました。ぼくはなんかどうも作品自体が好きじゃなかった。言葉悪いけどシューマンの出来損ない(といってもシューマンの方がフンメルよりかなり後に生まれていますが)みたいで。

で最初と最後のベートーヴェン。どういうわけか香港フィルってベートーヴェン、結構上手く弾くんですよ、不思議だけど。最後のレオノーレ、じっくりと聴かせてくれましたね、渋かった。ぼくにはバーンスタインの1985年広島平和コンサートでの演奏が頭に刷り込まれているので、どうしてもレニーの演奏を思い出してしまうけど、サミュエルのレオノーレも素晴らしかったな。そういえばサミュエルはかつてニューヨークフィルの副指揮者、ニューヨークフィルを初めて振ったのはレニーの代役、そして2000年の香港フィルの音楽監督就任最初の曲はキャンディード。レニーが何か特別な機会のコンサートでよく選ぶのがレオノーレ序曲。なにか因縁めいたモノを感じました。

改めてサミュエルのことですが、2000-2005年では短すぎる任期でした。しかしNAXOSに2種類のCD録音を果たし、2003年にはヨーロッパツアーも行いました。まさに「みじかくも美しく燃え」た彼の任期でした。主席指揮者のポストから離れたものの、サミュエルは2006/2007のシーズンまで香港フィルを振る予定があります。そして日本のみなさんにはちょっと朗報。来秋にサミュエルは昨年に続いて名古屋フィルを振る予定です。機会があれば是非お聞きください。

週末には2005/2006シーズンのプログラム発表が行われます。詳細またお知らせしますので、ご期待ください。

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