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だらだら思いつくままに香港フィルのコンサートの感想を書いています
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ヘンデル; 合奏協奏曲作品6 第4番
バッハ; 無伴奏チェロ組曲 第3番
ヴィラ・ロボス; ブラジル風バッハ 第5番
エルガー; チェロ協奏曲
指揮; エド・デ・ワールト
チェロ; トルルス・モルク
ソプラノ; リサ・ラッセル

指揮をつとめるエド・デ・ワールトは最初のヘンデルとエルガーだけ。一方チェリストのモルクはヘンデル以外にフル出場といった殆どモルクのリサイタルのような演奏会。

さて冒頭のヘンデル、香港フィルにしては珍しく両翼配置。ヴァイオリンが包み込むような音色になるし、チェロやコントラバスは正面を向いているため、低音がしっかり旋律を支え、配置変更の効果は絶大でした。オケが実に丁寧に演奏したので、なかなかの好演でした。

さてバッハの無伴奏、CDなどでは何度も聞いているけど、アンコールで一部を聞く以外に演奏会のプログラムとしてちゃんと聞くのは今回が実は初めて。ボクが好きな無伴奏のCDはピーター・ウィスペルウエイの、それも1回目の録音。一方モルクの演奏はCDでも生演奏でも今回が初めて。最初に感じたのはチェロの音色が実にしっかりしていること、プログラムを読むと彼の故郷ノルウェイのSR銀行が彼のために買ってあげた1723年製モンターニャ。モンターニャといえば、マイスキーのチェロもそう。でも弾き手が異なるので、勿論同じモンターニャでの音色は全く異なっていました。マイスキーの音色は陰影に富んでいて少々神経質な感じがしますが、モルクの音色はどちらかといえば質実剛健、って感じ。大枠から音楽を捉えているというのがモルクの演奏かな、そんな雰囲気です。

バッハのことからモンターニャに話がとんだけど、ヴィラ・ロボスでもエルガーでもモルクの音楽については同じ印象でした。それにしてもヴィラ・ロボスの演奏もなかなかよかったです。イギリス人や香港人からなる香港フィルのチェロメンバーと一緒に実に楽しそうに合奏してました。最後のエルガー、デ・ワールト再登場。実はヘンデルでもそうだったのですが、いつもの彼よりは少々踏み込みが足らない印象が拭えませんでした。1週間ほど前にアクシデントがあり、膝を痛めたのがもしかしたら原因かも知れません(そのため数日前に行われた記者会見、デ・ワールトは大事を取って欠席)。来週から2週間、読響との初共演がありますが、是非良い演奏を聴かせてくれるといいですが・・・。

さてまたモルクの話に戻りますが、冒頭に書いたようにまさにリサイタルのような演奏会。でもリサイタルだとコンチェルトは聴けないし、コンチェルトのコンサートだと、アンコール以外でソロ演奏は聴けないし、ましてチェロ合奏の演奏なんてまぁ無いでしょう。しかし今回のコンサートは全部一晩で聴かせてくれました。おまけにアンコールは「鳥の歌」。こんなチェロ三昧な演奏会はなかなか無いと思います。実に贅沢なプログラムでおなかいっぱいになりましたです。

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