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だらだら思いつくままに香港フィルのコンサートの感想を書いています
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半導体商人
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1996年より香港在住です
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コレルリ; コンチェルト・グロッソ
バッハ; カンタータ(色々)
ヘンデル; メサイア(一部)
クリスマスキャロルとかいろいろ
合唱; ウインチェスター・カレッジ・チャペル合唱団
指揮; ウイリアム・レイシー
ソプラノ; サラ・マックリバー

時節柄こういうコンサートはありがちですが、去年までは香港フィルはバレエ「くるみ割り人形」の伴奏のために、オケピットに入って演奏していたので、こういうコンサートを聴くには香港に来てから初めて。演奏ですがバロック系の作品はめっぽうダメな香港フィルらしいだらしないものでした。音楽を聴き合って、音楽を作るのがとにかく下手ですね、このオケは。音楽に向かう自主性にどこか欠けているんだと思う。

でも観客の反応は決して悪くなかったです。こういうプログラムだけに日頃演奏会に来ない人も多かったようだったな。で、やたら西洋人が多かったです。お約束のようにクリスマスキャロルをみんなで歌い合う場面がありましたが、そこはやはり西洋人、実に自然にキャロルを歌いあえる場面は、香港がかつての英国領であることを実感させてくれました。メサイアの有名な「ハレルヤ」の場面では観客(まずは西洋人、そしてみんな続々と)が立ち上がって、神への賛美の姿勢を表していました。クリスマスというのが単なるドンチャン騒ぎやお祭り、バーゲンセールの類いでは決してなく、キリストの誕生を心から祝う日であることを、改めて実感しました。

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下記9/18のコンサートの事で香港フィル事務局にクレームの手紙を書いた事はばってんの独り言from香港にも書きましたが、今日香港フィルから連絡が来ました。「ナレーション付コンサートは今年初めての試みで、肩を張らない雰囲気で日頃コンサートを聴かない人にも演奏会に来てもらいたいというのが趣旨でしたが、この企画を見直してほしいという聴衆の方からの意見もありました。この企画は今シーズン続きますが、先日お聞きになった演奏会へご不満をお感じになった方のために別の演奏会のチケットを1ペア用意させて貰いましたので、よろしければご希望の演奏会をご指名下さい」と。

趣旨についてはぼくとしてはどうも納得いかないですが、オーケストラ側の真摯な態度には率直に好感を持ちました。意見してもなしのつぶてだと、わかってくれたのかわかっていないのか、もしくは無視されているのかまったく窺い知れないですよね。それに比べるとまず企画の趣旨を説明し、しかし不満を感じた方には別の演奏会を用意するなどという姿勢、これはやはり我が町オーケストラと呼ばれるに値するな、と感じました。誤解があってはいけませんが、ぼくがエド・デ・ワールトやサミュエル・ウォンにもクレームのメールを送ったことを知っているから、オケ側がそんな対応をしたわけではありません。なぜならこの演奏会を聴いたぼくの知り合いにも、同様のメールが届いたからです。

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アダムス; Short ride in a fast Machine
郭文景(Guo Wenjing); 遠い旅(世界初演)
マーラー; Sym.1
指揮; エド・デ・ワールト
ソプラノ; 張嘉琳(JiaLin-Marie Zhang)

ついにこの日がやってきました、エド・デ・ワールト就任コンサート。勿論当日券は売切。通常はお客さんを入れない舞台後方のオルガン席までぎっしり入るほどの盛況ぶりですから、デ・ワールトへの期待が並々ならないということが感じられました。お披露目コンサートとはいうものの、プログラムを見ればわかるように実に意欲的。1曲目のアダムスの作品については出版元のサイトのリンクを貼っておきましたのでご覧ください。アメリカのオケでは頻繁にアンコールで演奏される曲の一つですし、デ・ワールトはかくて自分のオケだったサンフランシスコSOと録音もしています。小気味のいい実に明るく楽しい作品です。次の中国四川省重慶生まれの作曲家郭(Guo)の”遠い旅”、チベットを題材としたソプラノ付の作品ですが、これが非常に素晴らしかった。中国人の作品だからラーメンのチャルメラみたいなのとか、共産主義万歳!なんてタッチとは全く大違い。ベルグのヴォツェクのような無情さ、そしてマーラーのリュケルトリーダーのような人生のはかなさが融合したような実に深遠で緊張感のある作品だった。こんな音楽がすでに中国の現代音楽で生まれているとは衝撃的でした。それにしてもこの作品で歌った張(Zhang)、声の美しさ、声量のコントロール、テキストのもつ表現、どれをとっても言うことなし。現在彼女は主にフランスのトゥールーズ・キャピトル劇場で活躍していますが、これから必ず大きな評価をうけることでしょう。

そして最後はマーラー。オランダ放送オケとはマーラー全集を完成していますし、Sym.1はミネソタSOとも録音していますし、今後5年かけてマーラー全曲演奏を計画していますし、就任コンサートにマーラーをもってきたことからも、マーラーには並々ならぬ意気込みがあるのはかつて僕がインタビューした際の彼の言葉からも伺い知れます。演奏ですが鋭角的でもなく、粗野なものでもなく実にマイルドな演奏ですが、ひとつひとつのセンテンスが実に丁寧で、そして愛情がこもった演奏だなとまず感じました。何度かデ・ワールトと話をしていますし香港フィルのスタッフからも聞いていますが、実に人間味のあり気さくでいつもジョークを言ってみんなを和ませてくれる、そんな彼の個性が音楽にも満ちあふれていました。3楽章は指揮棒をもたず、とても細かく楽員に両手を使ってニュアンスを伝えようとしたのは、実に印象的でした。香港フィルの演奏も今まで聴いた演奏とは一回りも二回りの上でした。やればできるじゃん!なのか、指揮者が違うとこれだけ違うのか!といった疑問は今シーズンの演奏を聴いている内に答えがでることでしょう。なおこの写真はデ・ワールトがまだ30代、バイロイト祝祭を指揮した頃のものです。

ここ数年、都響とベルティーニさんのマーラーの演奏のために何度か出張などを利用して日本まで聴きに行っていってました。しかし今春都響とのバトンをおいてしまい、彼の演奏が日本で聴けなくなって実に寂しいなと感じていたのですが、香港にいながらにしてマーラーや様々な作品がデ・ワールトの指揮で身近に聞くことが出来るなんて夢のようです。すでに彼は家族と住む香港の家(Repulse Bay)も決まり、本腰を入れて香港フィルとの仕事にあたることになります。日本にも素晴らしい海外の指揮者が日本のオケの音楽監督や主席指揮者をつとめていますが、家族ごと家を移して活躍をしている指揮者というのは、おそらく戦前のローゼンシュトックというような特別な事情でない限りいなかったのでは?

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今シーズンから正式に音楽監督になるデ・ワールトの演奏会に前にWELCOMEセレモニー&パーティーが今日(10/20)行われ、香港フィルからの招待で出席してきました。政府の文化事業関係者や大口スポンサーなどが多く招かれ、香港フィルのメンバーによる演奏など和やかな雰囲気でした。若い若いマダムを連れて、マエストロも終始ご機嫌♪ぼくを見つけると彼から声をかけてくれて「おぉ、久しぶりだね、元気だった?」とちゃんとインタビューの時のことを覚えて下さっていたのには少々ビックリしました。週末にはマーラーの1番が演奏されます。いよいよ名実共に香港フィル&エド・デ・ワールトの時代が始まります。


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映画”戦艦ポチョムキン”
ショスタコヴィッチ; 交響曲他抜粋
指揮; サミュエル・ウォン


今回のコンサートは通常の演奏会とは少々趣きが異なります。コンサートホールに大きなスクリーンを設け、無声映画時代の傑作”戦艦ポチョムキン”にショスタコヴィッチの様々な作品をつなぎ合わせた(といったら語弊があるが実際にそう)曲を上映にあわせて香港フィルが演奏するというなんとも贅沢なプロ。あまりに有名な作品なので、ご存じの方も多いでしょうが、念のため戦艦ポチョムキンについてはここをクリックしてください。今から80年前、しかも映画が発明されて30年しか経っていない、そして監督のエイゼンシュテインはまだ20代半ばということから考えると、まさしく驚異的な天才ですね。一方音楽については先ほど書いたようにショスタコの作品をつなぎ合わせたって雰囲気は否めません。しかし映画を見るとしてショスタコを聞いたとしたら、その感覚はだいぶ異なるかもしれませんね。とは言うものの、フルオーケストラを伴って映画を見るというのは、相当の迫力があります。指揮をしたサミュエルとは演奏会の数日前、一緒に夕食をしたのですが、その席で「日本でもこの演奏会の企画をしたいけど」と言っていました。たとえば日フィルや東フィル、読響なんてこういう企画にのりそうなんだけど、どうでしょうか?実際に観た者として言いますと、なかなかいい企画だと思います。関心がある方、小生までメールください。それにしても帝政ロシアの圧政から解き放たれてソヴィエトという新しい国づくりに燃えていたソヴィエト市民、その後のスターリンの圧政、望んでいた自由とはほど遠い社会主義体制など、この映画を制作した当時、だれが予想していたことでしょう。そして社会主義の狭間で作品を作り続けたショスタコヴィッチの作品が社会主義礼賛の映画「戦艦ポチョムキン」のサントラとして自分の意志とは伺いしれないところで使われるとは、全く皮肉なものですね。


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ロッシーニ; 「セビリアの理髪師」序曲
ベートーヴェン; ピアノ協奏曲第3番
レスピーギ; 弦楽とオルガンのための組曲より「アリア」 
レスピーギ; ローマの松
指揮; パオロ・オルミ(Paolo Olmi)
ピアノ; ルーカス・ヴォンドラセック(Lukas Vondracek)

本当は先週の演奏会が香港フィルの2004/2005シーズン開始でジョッシャ・ベルの演奏を聴く予定でしたが、家でボケーとしてて、気がついたらたらもう開演時間になってて、聞き逃しちゃいました。というわけで、この演奏会がぼくには今シーズン最初のコンサート。でそのコンサートの感想のタイトルが「おしゃべりでぶちこわし」、なんのこっちゃって思われるかもしれませんね。この演奏会の数週間前、香港フィルのからのメールで「今回のコンサートはナレーションつきです」と連絡がありました。プログラムからしてもあんまりお子さま向けコンサートみたいなもんでもないのにな、って怪訝な気持ちを抱いていましたが、不安が見事に的中。素人に毛がはえた程度の男女がマイク片手にべらべら演奏前につまらん話を英語と広東語で(といっても英語だけですが、ぼくが分かるのは)大きなボリュームのスピーカーを通して聞かされる羽目となった。スピーカーの音のおかげで耳鳴りはするわ、演奏前の独特の緊張感を味わうことは出来ないわで散々でした。演奏についてですが、こんな状況なんで、正直まともに楽しむことができませんでした。ピアノを弾いたルーカス・ヴォンドラセック(Lukas Vondracek)はチェコ生まれの今年若干18歳。ちょっと元気過ぎるかなってのが率直な印象。ガーシュインなんか聴かせてくれたらいいかもよ、って思ってたらアンコールにガーシュイン弾いてくれた、ラッキー。指揮者のオルミですが、新国では結構おなじみの指揮者だそうで。ん、テンポが早めで一本調子なのがちょっとなぁーって感じ。実はこのコンサートはかつて広上淳一が音楽監督を勤めていたノールショピング・シンフォニーの現主席指揮者のルー・ジア(上海生まれ)が振る予定だったのですが、ジアの個人的な理由でオルミが代役で登場しました。ルー・ジア(Lu Jia)って指揮者、ご存じない方多いもしれませんが、非常に才能があります。恐ろしいほどの緊張感を音楽に持たせながら、ぐいぐいと演奏をすすめていくって感じ。2度彼の演奏を聴きましたが(香港フィル、ボーンマス交響楽団とで)、いずれも素晴らしいかったです。BISから何枚かジアのCDが出ています。

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リチャード・ツァン(曽葉發); FM序曲(オーケストラの幻想曲)
ベートーヴェン; ヴァイオリンコンチェルト
ベートーヴェン; Sym.5
指揮; エド・デ・ワールト
ヴァイオリン; エルマー・オリヴェイラ

今日の演奏会で2003/2004のシーズンは終わり。9月までオーケストラは夏休みとなります。今シーズンの結果が例年通り発表ありました。観客数は前シーズンより33%増えてのべ125,000人、客席率は同じく20%増えて72%。この数字が多いのか少ないのかはよくわかりませんが、確実に観客数が増え、また観客のレベルが向上しているのは、客席にいても十分わかります。そして何よりも香港フィルのレベルが急激に伸びている、その頂点が今夜の演奏でした。特にシンフォニー5番はジュリーニのノーブルさとライナーのフレッシュさを兼ね備えたような演奏でした。香港フィルとはこれで3回目の共演ですが、すでにワールトの手中に香港フィルがおさまっているようです。なお満席のため当日券はなし、スタンディング・オベーションもブラボーも飛び交い、大変なにぎわいでした。ヴァイオリンコンチェルトですが、演奏したオリヴェイラってヴァイオリニスト、今日の演奏会まで知りませんでしたが、なかなかの実力者。テクニックは全然OKよっ、って調子でつらつらぁって弾き切ってしまうような演奏家が結構多い中、オリヴェイラはソロの部分でもオケとの音を掛け合わせた方がいい旋律だと、ヴァイオリンをオケの方に向けて弾く。一方ソロが活躍する旋律では思いっきりステージ前方に向かって朗々と演奏する。よく全体のバランスをよく気にしている演奏家だと感じました。さあーって9月からはいよいよデ・ワールトのシーズンが始まります(でも2005/2006最初の演奏会はサミュエル・ウォンとジョシャ・ベルですが)。というわけでここのページも演奏会が始まるまでしばらくお休み(かも)。

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ドヴォルザーク; 真昼の魔女
ブラームス; ヴァイオリンコンチェルト
ブラームス; Sym.4
指揮; リヴォル・ペシェク
ヴァイオリン; ウラジーミル・スピヴァココフ
参りました、完全に今夜は。ペシェクの素晴らしい才能は先週も実感しましたが、ブラームスの4番は今まで聞いた香港フィルの演奏で最高のモノでした。とりわけ2楽章、これだけ細かなニュアンスの表情付けを聞かせてくれたのは、生演奏では勿論日本でも香港でもありません。CDで聞いたレニーとウィーンフィルの海賊盤(First Classics)やキタエンコ&ベルンSOのライブ盤、FM東京が収録したチェリ&ミュンヘンフィルの来日公演(福井だったはず)の放送と優劣つけがたい名演奏でした。香港に来て7年以上経ちますが、当時とは比べようがない程香港フィルは本当に成長しましたね。今や間違いなく日本のオーケストラより音楽表現のレヴェルは上です。技術的には日本のオケの方が幾分優れているかもしれませんが、日本のオケは一概に音色に色気がない、白黒って感じ。あとアメリカのオケのオケはゴージャスだけど、同じように色気がないんで、好きじゃないですね。香港フィルは以前も書きましたが、まさしく多国籍軍。いろんな色がパレットで混じり合って、色とりどりの音色が鳴り響きます。なお日本人は女性4名、日系アメリカ人男性が1名です。経済だけでなく音楽もどんどんアジアの国々から追い抜かれてしまいますよ、本当に。キタエンコ率いる韓国KBS交響楽団、バケルス率いるマレーシアフィル、BISとの録音で評価の高いシンガポール交響楽団、そしてエド・デ・ワールトの香港フィルとアジアはまさしくアツいです!えっとスピヴァコフのブラームス、指揮者のお仕事が忙しいのか?ってのが感想です。とにかくペシェクのブラ4に打ちのめさせられましたです、はい。

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スメタナ; ボヘミアの森と草原から
シベリウス; ヴァイオリンコンチェルト
ドヴォルザーク; Sym.8
指揮; リヴォル・ペシェク
ピアノ; レイラ・ジョセフォヴィッツ

いや満足満足!!!ペシェクの指揮に脱帽です。お国モノだからといってみんな素晴らしい演奏するとは限りませんし、まして客演でお国モノの味を最大限引き出すなんてのはなかなかのものです。だってコンマスは韓国人、大活躍する打楽器はルーマニア人、ティンパニーはアメリカ人なんですもん、香港フィルって。冒頭のスメタナ、10数年前にきいたクーベリークとチェコフィルの大阪公演をも彷彿させる熱演でしたから。ペシェックの指揮自体はそんなにうまくないんですが、強弱やメロディーの流し方のキューを出すのが実に上手い。ついつい演奏家が乗ってしまう魔法の腕の振り方でした。ドヴォ8もそれは一緒。ふっっと息を抜かせたり、ガツン!と鳴らさせたりと職人肌だなペシェクは、とつくづく感じました。一方のシベリウス、ジョセフォヴィッツの音色も旋律も何か不安定。ばってん理論で「ヴィジュアル系女流演奏家でろくなんはおらん」ってのがありますが、今夜もそれが見事的中!

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ヤナーチェック; タラス=ブーリバ
ドヴォルザーク; ピアノコンチェルト
ショスタコヴィッチ; Sym.9
指揮; サミュエル・ウォン
ピアノ; ガリック・オールソン

ヤナーチェックですが、シンフォニエッタにしろ、グラゴル・ミサにしろ、なんかしっくりこないんです、ぼくには。タリス=ブーリバ、もちろんタイトルは知っているけど、恐らくCDでもLPでも聴いた記憶がありません。聴けば面白いなって思うんだけど、あえて聴こうとしない作風です、ぼくには。てなわけで感想はパス。次のドヴォルザーク、これまたようわからん作品です。ドヴォルザーク自体は好きな作曲家なんですがね。クライバーとリヒテルがこの作品録音しているけど、なんで?って感じ。ほかでさえクライバーの録音は少ないのに、よりにもよってこんな作品録音せんでもええのに、って思ってしまう。演奏会についてですが、そういったわけで(どういうわけじゃ?)あんまり感想はないんですが、ちょっと不思議に感じたのはピアノの音色。いつも香港で聴いているピアノの音と明らかに違っていました。ピアニストの音作りが独特なのかな?って思ったのですが、休憩時間ピアノを見たら、いつも使われるスタインウエイではなく、ファジオリっていうピアノでした。音色は一言で言って「軽い、軽すぎる!」。終演後指揮者のウォンちゃんと一杯飲みながら話をしたんですが、彼曰く「オールソンのリクエスト」だったそうで。ファジオリってピアノ、どちらかといえばラヴェルとかプロコフィエフみたいな音楽には合うかもしれませんが、どうもドヴォルザークの音色には不似合い。そんなこともあって、ますますこのドヴォルザークの演奏、?印が連発することとなりました。最後のショスタコ9番、またまたこの曲って好きじゃないんです。いたずらっぽくてニヒルなところは楽しめたけど、やっぱりどうも好きになれない。てなわけで、この日の演奏、?な内容ばかりでした。ところでさっきも書いたけど、終演後ウォンちゃんと近くのホテルのロビーで一杯やりながら、1時間ほど話をしました。その中で8月の名古屋フィルとの共演をとても楽しみにしているそうです。場所柄、そして平日ってこともあって東海地区の人じゃないとなかなか聴くチャンスがないかもしれませんが、機会が有れば、是非お聞き下さい。

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