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http://www.hkpo.com/eng/concerts_and_ticket/concerts/concertdetail.jsp?id=166
鈴木さんというと何と言っても”バッハ”という印象ですが、今回の香港フィルでの共演では全くバッハの作品を取り入れていないのはどうしてでしょうか?
ところで来年4月にボストン交響楽団と共演するのですが、オーケストラの大変強い要望もあったため、ヨハネ受難曲を指揮します。
香港フィルとの共演となったきっかけは?
-私のロンドンのエージェントから香港フィルとの共演のオファーがありました。以前はどうか分からないが、最近素晴らしい演奏を香港フィルが行っていること、またメンバーの出身国が実に多彩である、とエージェントから聞いたため、香港フィルに大変関心を持ち、今回の共演となりました。なお今回の演奏会にあたっては、香港フィルにお願いをしてゲストコンサートマスターとして寺神戸亮さんを呼んでいただきました。
香港フィルの印象はいかがでしょうか?
-まだ一日しかリハーサルをしていませんが、管楽器がとりわけ優秀ですね。香港フィルの音楽監督のエド・デ・ワールトが管楽器(オーボエ)出身であることから、管楽器にはとりわけオーケストラに対してより注意を払っているような印象があります。
鈴木さんと香港との関係は?
-実はプライベートを含め、今回はじめて香港を訪問しました。中国にも行ったことがありません。香港からは数年前からBCJへ招待を受けていたのですが、スケジュールの都合がつかないため、BCJも今まで香港で演奏会を行ったことがありませんでした。
鈴木さんにとってバッハという存在はどういったものでしょうか?また今回はバッハ以外の作品を演奏されますが、他の作曲家の作品を演奏する際に、バッハとの関連付けなどを意識されることはありますでしょうか?
-バッハとの出会いはずいぶん小さな頃からありましたが、その当時は現在のように多くのバッハの作品を自分が演奏するとは思っていませんでした。若い頃はむしろ1960年代にショルティとウィーン・フィルの来日公演のブルックナーの交響曲第7番、そして1970年のバーンスタインとニューヨークフィルとの来日公演のマーラー交響曲第9番を聞いて大変感銘を受けた、という印象があります。その後カール・リヒターによるバッハの演奏を聞いてからバッハに大きな関心を抱きました。そしてバッハのカンタータ全曲録音をすることになって以来、バッハとは切っても切れない関係になりました。バッハ以外の作品、例えばモンテヴェルディやシュッツ、モーツァルトやハイドンなどを演奏する際に、特別バッハの作品を意識したり、関連付けることはありませんが、バッハ以外の作品を演奏した後、再びバッハの作品を取り上げると、バッハの素晴らしさにいつも強く実感しますね。
今年の秋、東京シティフィルとマーラーの交響曲第1番を演奏すると聞き、大変驚きました。
-以前からマーラーの作品を取り上げてみたいと思っていたのですが、東京シティフィルとの共演が決まり、その際にこのオケの音楽監督の飯守泰次郎さんに「好きな曲を振ってもいいですか?」に訊ねたところ「どんな曲を指揮されても結構です」と快諾されたので、マーラーを取り上げることとしました。実はマーラーの作品を指揮したことは一度もないため、今からとても楽しみにしています。
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指揮はエド・デ・ワールト、ピアノは最近DGデビューしたアリス=紗良・オットの妹の
モナ=飛鳥・オット。
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黒澤明生誕100年記念祭が香港で開催中です。AK100のサイト
”世界の巨匠 黒澤明監督作品のフィルムコンサート”
日時:2010年1月3日(祝) 18時30分開演
会場:香港、Island East、Cornwall House、Artis Tree内特設ステージ
演奏:香港フィルハーモニー管弦楽団
指揮:西本智実
演奏曲:黒澤映画・『乱』、『影武者』より、
チャイコフスキー作・ロミオとジュリエット 他(予定)
入場は無料ですが、ここのサイトで予約が必要です。
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オペラ「ドクター・アトミック」については、HMVジャパンのサイトに詳しく書かれているので転載します。
ドクター・アトミック交響曲は2007年イギリスのプロムスで作曲者アダムス自身が初演指揮しましたが、その時の音源がfile shareサイトにありましたので、関心のある方はお聞きください。
最初ぼくは聴く予定にしていなかったのですが、作品の内容とYouTubeの画像、紹介したpromsの音源を聴いて、これは日本人としても聴きに行かなくちゃ!と思い、コンサートに行く予定です。
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http://www.hkpo.com/eng/concerts_and_ticket/concerts/concertdetail.jsp?id=171
http://hkpo.blog.shinobi.jp/Entry/45/
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コンサートプログラムはこちら。 http://download.hkpo.com/files/concert/hse_prog/20091002&03_Blacher.pdf
ソプラノ: アンナ・カテリナ・アントナッチ
ハイドン: 交響曲第86番
ベルリオーズ: クレオパトラの死
ハイドン:ナクソスのアリアンナ
ベルリオーズ: 「ファウストの劫罰」より 鬼火のメヌエット、妖精の踊り、ラコッツィ行進曲
今日のコンサートはハイドン→ベルリオーズ→ハイドン→ベルリオーズというプロ。最後のラコッツィ行進曲以外、ぼくにとっては実は初めて聞く曲ばかり、というぼく的には珍しいコンサートでした。
まずハイドン。以前ハイドンについてコメントしたけど、実はちょっと苦手というかぼくにはよく判らないのがハイドン。この86番は突然旋律が止まったかと思うと、全然違った雰囲気の旋律が奏で出す、というハイドンらしい手の込んだというか、ちょっと人を食ったような作品。贅沢な娯楽って聞いていて感じましたね。でも他の作品と同じく旋律が耳に残らないンですよね、ハイドンって。
続いてイギリスのコヴェントガーデンでカルメンを演じ、絶賛を博したアントナッチが登場。
まずはベルリオーズの「クレオパトラの死」。これは素晴らしかった!死を間近にしたクレオパトラの苦悩と孤独、最初はプログラムの歌詞を追っかけながらコンサートを聴いていましたが、アントナッチの実に叙情的な歌いっぷりに引き込まれ、彼女の歌う姿に見入っていました。周りの人たちもぼくと同じように歌詞を読みながら聞いている人が多かったのですが、彼女の熱唱のために次第にステージ見入って聴かれる人が見られました。
休憩を挟んでまたまたハイドン。ハイドンの作品なのに歌詞はイタリア語。そして歌手のアントナッチは楽譜を見ながらの歌。なおベルリオーズの時は楽譜無しでの熱唱。ちなみにアントナッチはイタリア人です。この曲は交響曲と同じく、全く印象が残らず・・・。
最後は「ファウストの劫罰」より3曲抜粋。いい演奏をしたのだけど、なんかアンコールみたいな感じでした。プログラム全体を通しての組み立て方があまり良くなかったように感じます。最初にシンフォニーをおいて、次にベルリオーズのカンタータ、休憩を挟んで今度はハイドンのカンタータ、そしてベルリオーズのファウスト、ってどうもバランスが取れていないというか、聞き手としてはなんかおさまりの悪い曲順だったな。最初に序曲か何かを入れて、カンタータを2曲続けてから前半終了。後半にシンフォニーか管弦楽曲を1曲ってした方が良かったんじゃないかなぁ。
指揮したジョン・ネルソン。手堅い演奏はするものの、これといって特徴を感じられない指揮者だったのもちょっと残念でした。
”ニュールンベルグのマイスタージンガー”第一幕前奏曲
”タンホイザー”~おごそかなこの広間よ
”ローエングリーン”第一幕前奏曲
”トリスタンとイゾルデ”前奏曲と愛の死
R.シュトラウス: ”ドンファン” ”サロメ”最後のシーン
指揮: エド・デ・ワールト
ソプラノ: デヴォラ・ヴォイト
2009/2010のオープニングはいきなり超メジャーソリストが登場。METや世界中のオペラハウスから引っ張りだこのデヴォラ・ヴォイトがワーグナーR.シュトラウスを歌います。それでも一番高い席でHK$520(約7,000円)、一番安い席だとHK$180(約2,500円)だからたまらない!プログラムは当初ローエングリーンからスタート予定だったのですが、エドの意向でマイスタージンガーを最初に演奏することになりました。オープニングなんだからマイスタージンガーから始める方が確かにいいですよね。長い夏休みを終えて久々のエド指揮の演奏だから、ちゃんとエド色がサウンドに出るかな、新メンバーも数人加入したし、どうかな?と思いながらコンサート会場向かいましたが、さすがにやってくれます、エド。どっしりとそして実に洗練されたサウンドで、今年も素敵なコンサートを聴かせてくれるなぁ、とちょっとにっこり。
ヴォイトですが、有り余る程の声量と表現力で、さすが世界のオペラハウスを席巻する歌手だなと実感しましたが、もう少し人間味がある歌が出来なかったかな?と少し思いました。イゾルデのトリスタンに対する切ない愛、サロメの屈折はしているけどヨカナンへのひたむきな愛、それがヴォイトの歌があまり上手すぎて、かえって人間味が無かったって感じ。まあ贅沢な要求なのかも知れないけど。
ところで今シーズンからHKPOのサイトでコンサートプログラムがpdfで見ることが出来ます。
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コンサートの雰囲気をプログラムを見て、少し感じて頂けるかな?
なおエドが30年前にアムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団と録音したワーグナー集がfile shareにありましたので、興味のある方は下記サイトからDLして下さい。
この録音はフィリップスによるコンセルトヘボウの最初のデジタル録音で、1979年9月に行われました。
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バルトーク: 管弦楽のための協奏曲
指揮: 張弦(Zhang Xian)
ヴァイオリン: ヴィクトリア・ムローヴァ
昨年の2007/2008のグランドフィナーレはアサートンのショスタコSym.7で派手に終わらせましたが、今回の2008/2009のグランドフィナーレは女流中国人指揮者張弦でバルトークの管弦楽のための協奏曲で〆。張弦は2007年に衝撃的な香港フィルとのデビュー演奏を繰り広げた指揮者。
まずはブラームスのハンガリア舞曲から3曲。いきなりビックリです。なんという流麗なそして力強い演奏なんですか!完全に作品を、そしてオケを彼女は手中におさめています。チェリが来日公演で何度かアンコールでハンガリー舞曲を演奏しましたが、その当時の衝撃を彷彿させる演奏でした。
2曲目はブラームスのヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリンはムローヴァ。勿論名前は知っているけど、LPやCD、放送でも恐らく聴いたことがないんです。はっきり言って、可もなく不可もなくという当たり障りのない演奏っていう感じでした。演奏を聴きながら、昨年五嶋みどりが演奏した同じブラームスのヴァイオリン協奏曲のとんでもない名演奏を思い出しました。http://
メインのバルトーク。もう声も出ませんでした。もの凄い緊張感、そして心地よい開放感。Concerto for Orchestraという題名が何故バルトークが付けたのかを紐解いてくれるような演奏でした。奏でられる楽器それぞれが協奏曲のように奏で、オケがソロ楽器をサポート。そのソロ楽器はオケ側に戻り、また違うソロ楽器が協奏曲のように奏でる。そして全体が完成されていく、というのがこの作品だったのですね。聞き慣れたと思っていたこの作品の真価が張弦の演奏で初めて発見することが出来た、そんな素晴らしい演奏でした。
張弦はかつてニューヨークフィルのアシスタント指揮者でしたが、現在はイタリアのジュゼッペヴェルディミラノ交響楽団の音楽監督を2009年のシーズンからつとめることになりました。
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香港フィルを是非是非また指揮をして欲しい指揮者です。そして間違いなく僕がもっとも評価する若手指揮者(彼女は現在36歳)です。
なお張弦がインディアナポリスSOを指揮した演奏会がオンデマンド配信しています。 曲はベートーヴェンのSym.4。 これも見事な演奏です! http://
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ハイドン: 「無人島」序曲
モーツァルト: クラリネット協奏曲
ハイドン: 交響曲第59番「火事」、第85番「王妃」
指揮: ニコラス・マクゲラン
クラリネット: アンドリュー・サイモン
イザベル・ファウストがモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番を演奏する予定が、家庭の事情で演奏会前日にキャンセルが決まり、演奏会当日急遽香港からドイツに戻るという事態に。同じような状況は数ヶ月前にもありましたが、前回と同じく今回も香港フィルのメンバーが代役をつとめることに。ただ今回は前回と違い、曲目変更をし、モーツァルトのクラリネット協奏曲を香港フィルの首席クラリネット奏者アンドリュー・サイモンが代役。
演奏会前日に代役出演が急遽決まったにも関わらず、実に見事な演奏をアンドリューが奏でてくれました。というか、こんなに素晴らしいモーツァルトのクラリネット協奏曲が聴けるとは夢にも思いませんでした。今までコンサートで聴いたクラリネット協奏曲の中ではぴかいちのベストですね。朗々とそして伸びやかに旋律を奏でるアンドリュー、世界の檜舞台でソロ・クラリネット奏者として充分活躍出来る素質を兼ね備えています。香港フィルを聴いた方は木管楽器、金管楽器、ティンパニーの力量の素晴らしさに一様に驚かれれますが、その中でクラリネット首席のアンドリューは欠かすことの出来ない存在ですので、香港フィルから決して脱退して欲しくないメンバーの一人です。
モーツァルトの前後に演奏されたハイドン。ハイドンってのは耳当たりのいい作品、そして特徴的な曲のタイトルをつける作曲家ってイメージが強くぼくには今ひとつ踏み込んで聞きたいな、って思う作曲家ではありません。今夜のコンサートもそうで、聞き終えて何かピンと来ないのが正直な感想。
指揮者のマクゲランはアメリカで活躍しているイギリスの指揮者。彼のサイトを見て頂ければお分かりのようにバロック音楽がレパートリーの中心。とても爽やかな演奏をする指揮者なので、今度はハイドンではなく彼のモーツァルトやバッハなどを聞いてみたいです。あっ、彼のハイドンの演奏自体は決して悪いわけじゃなく、むしろ香港フィルのよくコントロールして、とても自由な気分にさせてくれるものでした。
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